こんにちは。
株式会社Kiva代表取締役の野尻です。
毎日のように調達ニュースを見ていますが、いつも思うのは調達額は書いてあるが何がすごいのかが書かれていないことが多い。
何がすごいのかが一番重要なのに。
最近良く見るD2C、Amazonブランドの買収について今日は書こうと思う。
昨今アメリカでは、元々ブランドとして確立されているブランドを次々に買収するスタートアップが多く増えている。
代表としてあげられるのがセラシオというスタートアップだ。
セラシオのニュースについて↓
https://kyodonewsprwire.jp/release/202103222632
まとめると
270億円を持って日本のFBAブランドを片っ端から買収するということだ。
実績としてアメリカでは、買収実績100件、14,000件近いカテゴリーマネジメントをしている。
創業は2018年で創業3年目の昨年は売上520億円、利益は100億円。
利益率も10%出ている。
完全にe commerceに切り出したM&A集団である。
あの大手の消費財メーカのP&GもD2Cブランドの買収に乗り出している。
創業2年のD2Cカミソリメーカーを買収しようとしてこちらは差しどめになってしまったが。
買収する側としては確かに営業利益の出ていてカテゴリーリーダー的なポジションをひたすら買収すれば、競合との価格競争もいらなくなる。
今まで事業の成長やマーケティング費用のためにエクイエティファイナンスをするスタートアップはたくさんあったがM&Aだけに絞って調達をしていく会社は初めてみた。
日本では地方のご当地お土産屋をM&Aする寿スピリッツや、食品メーカをM&Aする吉村フードホールディングスなどがこれに類似している。
この手のスタートアップも短期的に売上も出てデッドファイナンスもしやすく急成長していくイメージができる。
これからがとても楽しみである。